ドラゴンゲートの名古屋大会(5日、愛知県体育館)で行われた「金網サバイバル6WAYマッチ」は、極悪軍マッドブランキー(MB)のB×Bハルクが土井成樹との同門対決を制し脱出成功。負け残りとなった土井の代理人・Kzyが丸坊主の刑となった。この結果、お家騒動が続いていた極悪軍の人間関係は修復不能に。ハルクはMBから離脱し、独立宣言を繰り出した。

 名古屋金網決戦に乗り込んだのはハルク、土井、吉野正人、CIMA、ジミー神田、キューキュー〝谷嵜なおき〟豊中ドルフィンの6人。金網上部に設置された5本の旗を奪い合うサバイバル戦で、負け残り1人の選手本人ではなく、その代理人が髪切りかマスク剥ぎの罰を受けるという「スケープゴート式」が採用された。

 選手・代理人計12人それぞれの思惑が交錯するサバイバル戦。2人を擁するMBは結託すれば脱出は容易かと思われたが、戦前から続く内紛状態が尾を引き、醜い足の引っ張り合いが続く。そうこうする間に4人が脱出してしまい、あろうことかハルクと土井が最後の2人となってしまう。

 避けて通れなくなった仁義なき同門対決で、ハルクはファーストフラッシュ(トラースキック)を叩き込み土井をKO。土井の代理人・Kzyはともかくとして、何故か自身の代理人のサイバー・コングまで含むMB勢に金網外から攻撃を受けるという、傍目にも不可解、不条理な妨害を何とか振り切り、ハルクは最後の1本の旗を取ることに成功した。

 脱出と引き換えにMB内では孤立無援だったという現実を突きつけられたハルクは、YAMATOに「早い段階で協力すれば2人とも脱出できたんじゃないか?」と、今さら過ぎるイチャモンをつけられる始末…。これにはハルクもブチ切れ「散々俺のこと攻撃しやがって。お前らとなんか一緒にやってられるか」とMBとの決別を宣言した。

「こいつらとは今日でおさらばだ。これから俺は一人で戦っていく」と、一匹狼を宣言したハルク。群雄割拠のドラゲーマットは、またもや新たな展開を迎えることとなった。