12日のドラゴンゲート東京・後楽園ホール大会で、復活した「ナチュラルヴァイブス」が王座奪取に弾みをつけた。

 ナチュラルヴァイブスは2018年にKzy(34)をリーダーに横須賀ススム(42)、堀口元気(42)がサポートする形で誕生。昨年はドラゲー内で「闘龍門」、「ドラゴンゲート」、「R・E・D」の3軍に分かれた世代抗争が勃発したため活動を休止していた。

 しかし、昨年12月20日の福岡大会で「闘龍門」が「R・E・D」との5VS5イリミネーション戦に、「ドラゴンゲート」も27日の神戸大会でシュン・スカイウォーカー(24)率いる「マスカレード」との10人タッグ戦に敗れ、ともに解散。世代闘争は事実上の終えんを迎えた。

 すると27日の試合後、ドラゴンゲート軍を守れず失意のKzyに横須賀と堀口が手を差し伸べ「ナチュラルヴァイブス」が復活。3人は13日の後楽園大会で吉田隆司(38)、KAZMA SAKAMOTO(38)、SB KENTo(20)組の持つオープン・ザ・トライアングルゲート王座に挑戦することになった。

 12日は同一カードでその前哨戦が行われ、乱闘で幕開け。Kzyと横須賀がKENTоに集中砲火を浴びせ主導権を握る。途中、堀口がKENTоにコーナーで踏みつけられ続けるなど3人に痛ぶられピンチになるが、KzyがKENTоにパイルドライバー、横須賀が吉田にラリアートを叩き込むなどしてペースを譲らず。

 最後は堀口が吉田をバックスライド・フロム・ヘブンで押さえ込んで3カウントを奪った。

 翌日に向け弾みをつけたKzyは「これは明日に向けての神様の前菜だ。純粋な自然体でタイトルマッチに臨む。俺たちの絆は間違いない」。かつてトライアングルゲート王座「V6」の最多連続防衛記録を樹立した強豪ユニットが、かつての輝きを取り戻す。