【オープン・ザ・ドリームゲート選手権(60分1本勝負)○リコシェ<挑戦者>(24分30秒 片エビ固め)●吉野<王者>】

 ドラゴンゲート2日の大阪大会で行われたオープン・ザ・ドリームゲート選手権は、挑戦者のリコシェ(25)が吉野正人(33)を破り第18代王者に輝いた。

 世界屈指のスピードを誇る王者と、ナンバーワンハイフライヤーの挑戦者による大一番。吉野がケブラーダを決めれば、リコシェはその場飛びシューティングスタープレス、さらには630°と、華麗な空中技が入り乱れる大激戦となる。

 20分過ぎ、吉野の雪崩式ライトニングスパイラル、トルベジーノをともに阻止したリコシェは、ここが勝負と見て猛攻を開始する。ノーザンライトスープレックスで吉野をマットに叩きつけると、高角度シューティングスタープレスを発射。最後はベナドリラー(顔面へのハイキック)で3カウントを奪った。

 ドラゲーの最高峰ドリームゲートで史上初めて外国人王者となったリコシェは、感激のあまりリング上で涙を流した。試合後は世代とユニット間の垣根を越え、多くの所属選手に快挙達成を祝福された。

 吉野との王座戦までの間はともに所属する「モンスター・エクスプレス」から距離を置いていたが、今後も同ユニットの一員として活動していくことを宣言。また決定済みだった6日の後楽園大会でのウーハー・ネイションとの一騎打ちは、ドリーム王座初防衛戦に変更された。