無観客で開催されたドラゴンゲートの神戸大会(4日)でノアのGHCタッグ選手権が行われ、王者の丸藤正道(40)、望月成晃(50)組が吉田隆司(37)、ディアマンテ(28)組を退け、初防衛に成功した。

 1月5日にノアのリングで戴冠したベテランコンビは当初、3月5日の後楽園ホール大会でV1戦を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会そのものが中止に。さらに代替日程も変更になり、ようやく実現した一戦だった。

 試合前に行われた調印式で吉田から挑発を受けた望月は「せっかく取ったベルト、ドラゴンゲートのリングでやりたいという思いがあったので、今日実現できてよかったと思ってます。散々やかましいこと言ってるやつがいましたが、こいつをノアのリングに行かせるわけにはいかないですよね。必ず今日は防衛したいと思います」と闘志を燃やしタイトル戦のリングに立った。

 序盤からタックルの連打を吉田に放った望月は、さらにエプロンでもサッカーボールキックを浴びせて気合十分。場外でもディアマンテの左脚にローを浴びせると、丸藤も左ヒザ攻撃で追撃する。

 だが挑戦者組も猛反撃し、激しい場外乱闘に発展。さらに吉田がチョーク攻撃、セントーンで望月を攻めるが、鉄人は決定打を許さなかった。その後も一進一退の攻防が続く中、最後はキックの連打から望月の三角蹴りと丸藤のヒザ蹴りが同時に吉田にヒット。すぐさま丸藤が必殺の不知火を浴びせて3カウントを奪取し、王座防衛に成功した。