50代の冒険が始まる。ノアのGHCタッグ王座を保持するドラゴンゲートの鉄人・望月成晃(50)が、2020年の新たな野望を明かした。

 望月はノア1月5日後楽園大会で天才・丸藤正道(40)と同王座を初奪取。今月5日のドラゲー後楽園大会が中止となり、極悪軍団R.E.Dの吉田隆司(37)、ディアマンテ(27)との初防衛戦は延期(日時未定)されたが、鉄人は目の輝きを失ってはいなかった。

「仕方ない。連中の挑戦は必ず受けますよ。今年一発目の試合でベルトを取った勢いは続いてますから。丸藤選手と組んだことでメジャーのヘビー級選手と触れ合う機会が増えた。しかも今、ドラゲーには全日本のチャンピオン(世界ジュニア王者の横須賀ススム)がいる。可能性は無限大に広がると思いますよ」

 1日大阪大会のメインでは横須賀が土井成樹(39)のドリーム王座に挑戦。ドラゲーはノア、全日本と着実な交流関係を築いている。となればマット界で最もタッグ戦を大事に扱い、世界タッグ王者の暴走大巨人(諏訪魔、石川修司組)を筆頭に超ヘビー級がそろう王道マット進出にも期待がかかる。

 それでも望月は「僕らはジュニアからヘビーまでを戦う無差別級ですからね。今のベルトを持ちながら、GHCジュニアタッグも制覇してからアジアタッグ、世界タッグを狙う逆コースを進んでも面白いんじゃないですか。フフフ…」と仰天プランを明かした。

 さらに大きな夢もある。同じ1970年生まれのハレンチ王ことGHCナショナル王者・杉浦貴(49)との初遭遇だ。「同じ年齢であのコンディションと会場人気のすごさを目前で見せられると、やはり燃えますよ。いずれ戦ってみたい」と闘志を燃やした。

「鉄人と呼ばれる以上、停滞はない。不変と進化。いくつになっても前を見続ける」と断言した望月。大台突入を機にまた新たな夢の扉を開ける。