メモリアルイヤーを完走できるか。ドラゴンゲートのオープン・ザ・ドリームゲート王者、土井成樹(39)が2020年の誓いを立てた。昨年12月、約10年ぶりに同王座を奪取。「改めて責任感、使命感を感じる」と気持ちを奮い立たせている。

 2月7日の後楽園ホール大会ではKzy(33)との初防衛戦が決定。同会場では昨年2月の3WAY戦と5月のリーグ戦「KING OF GATE」公式戦で敗れた相手で分が悪い。だが今年は00年5月に闘龍門でデビューした土井にとって、自身の20周年イヤーとなる。「せっかくいい年越しができたのに、新年一発目で負けるわけにはいかない。今年はベルトとともに過ごしたいので、V1戦で失うのは頭にない。死守する!」と力を込めた。

 さらに発奮材料となるのが、同門の吉野正人(39)への思いだ。年齢もデビュー年も一緒で、2人で2度、ツインゲート王座を戴冠したが、盟友は年内での現役引退を表明した。「誰よりも長く一緒にやってきたパートナー。寂しくて残念というのはある」と語りつつも「ファンの方に一日でも長く見てもらうのが理想。吉野に引退を撤回させるぐらいに、僕らが試合で刺激を与えたい」と決意を改めた。

 そのためにも世代交代の波が忍び寄る団体内で、ベテラン王者として年間を通じて戦い続ける。「10年前の王者時代の方がよかったと思われたくない。今のチャンピオンロードが全盛期と言われるようにやっていく」。まずは怨敵を返り討ちにして、第2次長期政権への礎を築く。