【特別連載・選ばれし者の誓い(6)】東京スポーツ新聞社制定「2019年度プロレス大賞」受賞者が今後の目標を語る特別連載「選ばれし者の誓い」第6回は、新人賞を受賞したドラゴンゲートのストロングマシーン・Jだ。昨年4月のデビューから快進撃を続け、団体史上最速でトライアングルゲート王座(6人タッグ)を奪取。12月15日の王座陥落で無敗記録も途絶えたが、ある優勝劇を機に巻き返しへの自信を深めた。

 ――昨年は新人賞受賞直後に連勝記録がストップした

 マシーン・J(以下J)ぱっと心地のいい夢から覚めてしまったような感じ。直後の後楽園(12月18日)でBen―K選手とのシングルが組まれている状況で、自分の感情のコントロールができなくて大変でした。

 ――前ドリームゲート王者のBen―Kとは時間切れドローだった

 J 器の大きさを感じたというか。ロックアップの時に、僕の好きな「昭和のストロングスタイルをぶつける」っていう無言の挑戦状を受けてくれた。違う領域にいる人に新しい世界を見せつけられた感じでした。ちょっとした憧れじゃないですけど、一緒にやりたいっていうのも見えた。

 ――大みそかにはW―1のリングにも上がった

 J 年末から年始にかけては新しい世界を見る時間だった。今思えば、新人賞を取って、ベルト持って、あのままいってたら自分に満足してしまってたんじゃないかなって。今後の他団体出撃? 誰とやっても自分を出せればいいと思うんで、呼ばれれば行きますっていう感じですね。

 ――他に年末年始はどうやって過ごしたのか

 J 年末は、関西テレビ「こやぶるSPORTS」の「関西駅伝№1決定戦」を見ました。(プロ野球の)阪神、オリックスとかバスケの選手、あとは吉本、松竹の芸人チームに交じって、ドラゲーとして出たんです。14回目の大会で、ドラゲーは全部出てて。僕は初出場だったんですけど、なぜか初優勝しちゃったんですよ。

 ――それはすごい。走ったのはいつ

 J 12月16日です。ベルトを失った次の日(笑い)。2日後にBen―K戦だったのでハードだったんですけど、ここで走っといて良かったなって。いい息上げになったんで。一人1・3キロなんですけど、その距離が逆にきつかった。アスリートの面目を保てた? いや、完全にバラエティー枠でした。全部で7チーム出たんですけど、紹介される時にドラゲーが最後で、一つ手前で「以上6チームで行われます」って言われて「いやいや!」みたいな。吉本と松竹の芸人がいるのに…。

 ――2020年はどんな年にしたいか

 J その後のBen―K戦で自分らしさっていうのを見つけて、うまくまた流れを引き寄せられた。去年はベルトを取りながらも、ケガでギリギリの状態で戦ってきたんで、今年はとにかく試合数をこなすっていうのがまず一つの目標。試合をこなしながら流れにしっかり乗って、タイトル戦線に絡んでいけるようにしたいです。ギギギギ!