新日本プロレスで活躍し昨年6月に引退したスーパー・ストロング・マシンの実子にあたるストロングマシーン・J(年齢非公表)が4月10日のドラゴンゲート東京・後楽園ホール大会でデビューすることが、8日に発表された。「軽量級が輝ける場所」としてドラゲーマットを選んだ2世に対し、父のマシンもエール。マスクマンの歴史に名を刻むことを期待し、ゲキを飛ばした。

 この日の会見に出席したマシンは「遺伝子を引き継ぐことを決意してくれた選手を紹介します」としてJを呼び込んだ。「機械の子は機械」の不文律のもとプロフィルは一切非公開だが、マシンの正体は平田淳嗣とされており、Jはその「実子」とみられる。

 高校生のころに初めて父に「プロレスラーになりたい」という意思を伝えたが、一度は断念した。「夢を捨てられず、自分でおカネをためて、入門テストを受けた」(マシン)。Jはドラゲーマットを選んだ理由を「軽量級の選手が輝いているように見えた」と明かした。

 デビュー戦では新日プロの許可も受け、ストロングマシーン・F、ストロングマシーン・Gとマシーン軍団を結成。セコンドには将軍KYワカマツ(77)が就く。必殺技の魔神風車固めも「形だけは教えた」というマシンは「マスクマンとしてデビューするのはドラゴンゲートさんも期待しているととらえていますので、ジュニアが“しょっぱい試合”を見せたら終わりだなと思います」とハッパをかけた。

「白覆面の魔王」ことザ・デストロイヤーさんが7日(日本時間8日)に米国で死去。「新日ジュニアの重鎮」獣神サンダー・ライガーは7日に来年1月の引退を表明した。覆面レスラーの歴史が大きく変わろうとする中でデビューするジュニアに対し、父は「デストロイヤーさんはマスクマンの先駆けとして尊敬していますし、ライガーとは付き合い長いしね。ライガーに関してはまだまだできるから残念な気持ちがあるけど、本人が決めたこと。ライガーのあとに続く選手が出てきてほしい。マスクマンは永遠に不滅だと思うしね」と期待を込めて話す。

 Jも「平成最後のビッグサプライズを起こしたい」と誓う。日本では珍しい2世マスクマンが、再びマシン旋風を起こせるか注目だ。