DDTのKO―D無差別級王者・竹下幸之介(22)が26日、保持記録のさらなる更新を誓った。

 大巨人・石川修司(42)の挑戦を退けた前日(25日)の両国大会から一夜明けて、都内で会見に臨んだ竹下は「戦った記憶は、今朝起きて体の痛みで思い出しました。自分が信じた道を歩いてきて、1年半前に勝てなかった相手に勝つことができた。自分の道は間違ってなかったと確信が持てました」と激闘を振り返った。

 これで更新を続ける最多防衛記録をV11まで伸ばした。前回の戴冠時(2016年5月29日)には、21歳での最年少戴冠記録も作っており「防衛記録は分かりやすいのでそこに注目されるけど、ボクは最長保持記録も持っている(この日で371日)。記録を全部塗り替えたい」と今後も最多防衛と最長保持の更新を狙う。

 また両国大会の試合後には入江茂弘(29)から次期挑戦を表明され、そこに彰人(31)が異を唱えた。2人は4月1日の東京・後楽園ホールでの一騎打ちが決定。竹下は同29日に防衛戦を行うことが発表され「彰人さんが入江さんを止めることができなければ、入江さんの挑戦を受けて立ちます。彰人さんが勝てば、逆にボクがチャンピオンとして指名するくらいの気持ちでいる」と事実上の“次期挑戦者決定戦”として位置づけた。

「プロレス界のため、竹下幸之介のためになるなら、誰も考えたことがないようなことをどんどんやっていきたい」。若き王者はベルトとともにさらなる高みを目指す。