20日のDDT旗揚げ20周年記念大会(さいたまスーパーアリーナ)で、竹下幸之介(21)がKO―D無差別級王者のHARASHIMA(年齢非公表)を破り、ベルト奪取に成功した。

 一進一退の攻防となったが、最後は竹下がクロスアーム式ジャーマンを完璧に決めた。31分28秒に及ぶ激闘を制し、リング上で「ありがとうございました。ボクはDDTが大好きです。DDTを見てレスラーになりたいと思い、そして今、20周年のメーンでリングに立てました」と涙。その後、同じ2012年デビューの遠藤哲哉(25)からの挑戦を受諾し、早くも4月29日の後楽園大会での初防衛戦が決定した。

 昨年8月に王座を失って以来、2度目の戴冠。今後について問われると、いきなり「月2回のペースで防衛戦をやっていきたい。若いので」とぶち上げた。その理由も若き王者らしく明快だ。

「前回はあまりできなかったので(3回防衛)。ベルトの価値を下げるというのではないんですが、たくさん防衛戦をしたいんです。後楽園ホールとか大きい会場とかだけじゃなくて、今まで(防衛戦をしていないような)地方の小さな会場でもやりたい。たくさんの人にDDTの試合を見てもらいたいんです。まずは4月29日に防衛してからですけど」

 リングでは堂々と「21年目からも全員でプロレス界の未来を見せていきます」と宣言した新王者が、その先頭を走り続けるつもりだ。