DDT29日の後楽園ホール大会で行われたKO―D無差別級王座挑戦者決定トーナメント決勝戦は、竹下幸之介(21)がKUDO(年齢非公表)を撃破。3・20さいたまスーパーアリーナ大会での王者・HARASHIMA(年齢非公表)への挑戦権を獲得した。

 2001年デビューのKUDOに対し、13年度東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞新人賞に輝いた竹下は、若さに任せて序盤から攻勢。KUDOも正面から受け止めたが、最後は竹下が完璧なジャーマンで3カウントを奪った。

 竹下は「結構ハードヒットだった。スタートでバックスピンキックを食らって、あれでもう記憶がない。本能で戦っていました」と激闘を振り返った。これで今年最初のビッグマッチとなるさいたま決戦での挑戦が決定。「さいたまのメーンを締めるということに意味があると思う。お客さんが『DDTは竹下を見ておけば大丈夫』と思える熱い試合で、スーパーアリーナを爆発させたい」と世代交代を誓った。

 一方、メーンに登場した王者のHARASHIMAは佐々木大輔(31)のラフ殺法に苦しんだものの、最後は蒼魔刀(ダブルニー)を顔面に叩き込んでV3に成功。「竹下は『DDTの未来を』とか言っているが、ボクも未来をつくっていくつもりですから。楽しみですね」と世代交代阻止に腕をぶした。DDTは今年で旗揚げ20周年。メモリアルイヤーに竹下は主役の座を奪うことができるか。