DDT23日の後楽園ホール大会で行われたKO―Dタッグ王座決定戦は竹下幸之介(20)、遠藤哲哉(24)組が入江茂弘(27)、岡林裕二(33=大日本)組を撃破し第53代王者となった。

 性豪・岡林と入江の怪力に苦しめられた新世代コンビだったが、竹下が入江に狙いを定めて逆襲開始。強烈なラリアートからジャーマンで3カウントを奪った。今年2月に失ったタッグベルトを再び腰に巻いた竹下は、来年1月3日後楽園大会でKO―D無差別級王者・木高イサミへの挑戦も控える。試合後はリング上で木高に「これから俺たちがDDTを引っ張っていく。真っ向勝負で取ったるからな」と宣戦布告し、2冠王者となることを誓った。

 2013年度東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞新人賞を受賞したホープながら、団体最高峰のKO―Dは今回が初挑戦。これまでは「いつかチャンスが来ればいいと思っていた」と積極的な姿勢に欠けていたが、先輩の助言や、飯伏幸太やKUDOら主力選手の長期欠場により団体をけん引していく意識が芽生え始めた。「一発で取りたい。次に飯伏選手やKUDO選手が戻ってくるときは、僕が王者として挑戦を待ちたい」と豪語する竹下が、新時代を到来させる。