DDTマットに降臨したアンドリュー〝ザ・ジャイアント〟エヴァレット(29)が、「身長詐称疑惑」を一蹴した。

 3日の後楽園大会で同団体に初参戦。ノアマットに登場したこともあり、4年半ぶり3度目の来日となった。試合ではクリス・ブルックスとタッグを組み、MAO、勝俣瞬馬組と対戦。華麗な空中殺法と長身を生かしたボディースラムで対戦相手に大ダメージを与え、観客の心をわしづかみにした。

 一夜明けて「昨日のDDTデビューは素晴らしいものだった。アメージング! もうすでにDDTをホームのように感じている」と笑顔で振り返った。
 
 7日の東京・新宿フェイス大会では、MAOとの一騎打ちを控える。対戦相手について「スキルが高いし、蹴りが強くてすごい選手だということは分かっているが、対戦相手にしては(180センチと)小さすぎて相手にならないかな」と自信に満ちた様子で語った。

 ここで「小さすぎる」という言葉に反応した今林久弥GMから「あなた本当に223センチあるんですか?」と問い詰められる。

 それに対し本人は「どう見たって223センチある巨人だろ!」と猛反論。実証するため、その場で身長測定をすることになった。DDT側は壁に貼られた身長計の前にエヴァレットを立たせようとしてきたが、ジャンプして計測を拒絶。身長計をはがしてしまう始末だ。

 それでも諦めない今林GMの手にはメジャーが。するとエヴァレットはすぐさま奪い取り、なんとメジャーにチョークスラム。周囲からすればどうでもいいが、身長をめぐり両者一歩も譲らない攻防を展開した。

 その後、エヴァレットがカメラに向かって「ミーは見ての通り223センチのビッグなプロレスラーだ!」と熱弁する最中に、背後から忍び寄った今林GMがメジャーで計測。「170センチでーす!」とオニの首を取ったかのように叫ぶと、自称大巨人は「ノー! ミーは223センチだ!」と悔しげな表情を浮かべ会見場を後にした。