DDT20日の両国国技館大会で、高木三四郎社長(52)がAEWの〝自称スーパースター〟中澤マイケル(46)との旗揚げ25周年記念試合を制した。

 決着はマイクを使用して相手に「アイム・ソーリー」と言わせた場合のみというルールで行われた一戦は、いきなり両者バックステージになだれこむ大乱戦に。高木は便器へのパイルドライバーをマイケルに決めるなどハチャメチャぶりをいかんなく発揮した。

 リングに戻るとアルティメットベノムアーム、プラケース攻撃で反撃にさらされるが、スタナーで反撃。ケニー・オメガばりの波動拳、飯伏幸太ばりのカミゴェと、マイケルと縁深い選手の技を駆使して再び攻勢に出た。

 さらにプラケース攻撃を加えマイケルが降参しかけても、高木は口をふさいで言わせない。プラケース上へのシットダウンひまわりボムの体勢に入ったところで、ついにマイケルから「アイム・ソーリー」の言葉を引き出した。

「そんなに俺のことが憎かったのか…。ごめんね」と勝ってから謝罪した高木に対し、マイケルが「俺はな、テメーのことがもっともっと嫌いになったよ。だけどな、俺はこのDDTがなんだかんだ言って好きなんだよ。だからその25周年にちょっとしたプレゼントを持ってきたんだ」と明かすと、場内ビジョンにVTRが流れる。AEWの人事担当者クリストファー・ダニエルズが登場し、今後DDTの選手を同団体に参戦させていく方針を明かした。

 マイケルは「僕とケニーがAEWと交渉して、これからDDTの皆さんに、AEWに上がっていただこうということですよ。DDTの皆さんをアメリカ、世界に発信していこうということです」と補足説明。高木も「ありがとう、マイケル、ケニー!」と感激の面持ちだ。

 AEWとの関係強化が実現したことに高木社長は「夢のようだ。これは事実なのか? ありがとう。これからマイケル、ケニーと相談してやっていきたい」と目を輝かせた。また試合中に飯伏とケニーの技をしようしたことについては「マイケルと仲がよかったあいつらと一緒に戦ってるつもりで俺はこの試合に臨んだから、自然と出たんじゃない? 『絶対ない』ということはないから。またどこかで会えると思うよ」と語っていた。