DDT「Ultimate Tag League」は27日の後楽園ホール大会で最終日を迎え、Bブロック1位のHARASHIMA(47)、吉村直巳(26)組がAブロック1位の竹下幸之介(26)、上野勇希(26)組を破り初優勝を飾った。

 飯野〝セクシー〟雄貴、今成〝ファンタスティック〟夢人組との公式戦で3勝目を上げてBブロックを突破したHARASHIMAと吉村は、今大会の〝主役〟と目された竹下組と頂点の座をかけて激突。竹下のニーと上野のドロップキック同時発射をカウンターで食らった吉村は、上野のBME(変型ムーンサルトプレス)を浴びてしまう。

 だが間一髪でHARASHIMAのカットが間に合い窮地を脱出。さらにHARASHIMAは、吉村をフランケンシュタイナーで丸め込んだ上野にも蒼魔刀を叩き込んで戦況を一変させる。

 パートナーの絶好アシストを受けた吉村は、上野にパワーボムを決めると強烈なラリアートで一回転させる。最後は変型正念場でマットに叩きつけて逆転の3カウントを奪った。

 前KO―Dタッグ王者組の2人はリーグ戦に臨むにあたり保持していたベルトを返上したが、出場10チームの頂点に立ったことで見事に第72代王者組に返り咲いた。

 試合後のリング上では吉村が「やりました! でもね、一個約束してたのにできなかったことがあるじゃないですか。全勝優勝、できなかったですよね」と、公式戦で敗れたクリス・ブルックス、高梨将弘組を呼び込み初防衛戦の相手に指名。 「このベルトをかけて、僕たちとタイトルマッチやりましょう。どうかな」というHARASHIMAの呼びかけに、高梨が「DDTで一番強いタッグチームはお前らだ。けどな、言わせてもらうぜ。そのベルトはDDTのベルトなんだ。そしてこのDDTで最もドラマティックでドリームなチームは俺たちCDKなんだよ」と応じたため、3月20日両国大会でのV1戦が決定した。