DDTの22日・横浜ラジアントホール大会で、KO―D無差別級王者の竹下幸之介(26)に挑戦する遠藤哲哉(30)が王座奪取へ闘志をみなぎらせた。

 3月20日の「旗揚げ25周年記念大会」(東京・両国国技館)での挑戦が決定している遠藤はこの日、セミのタッグ戦で竹下と対戦。対抗心むき出しの2人は、ともに先発してタックルを打ち合うなど、激しくやりあう。試合は目まぐるしく攻防が入れ替わる高速の展開となり、遠藤がコーナーからムーンサルトの形で飛んで飛び付きリバースDDTで叩きつければ、竹下からはプルスウルトラ(変型チキンウイングアームロック)やジャンピングニーで応戦された。

 試合は竹下のパートナー・小嶋斗偉と、遠藤と組む高鹿佑也も、ライバル心に火がつきヒートアップ。感情むき出しでぶつかり合った末、高鹿が小嶋をアームロックで捕獲しレフェリーストップとなった。

 試合後、リング上では竹下とニラみ合った遠藤は「前哨戦ではあるんですけど、まだまだこれから。タッグリーグでも竹下と当たるし、それが終わった後も前哨戦が組まれると思うので」。先輩の小嶋に2連勝した高鹿を頼もしげに見つめると「やってやりましょう! まだまだ完成形じゃないから、僕も高鹿も!」と王座返り咲きへさらなる進化を誓った。

 決戦に向け、これから激しい前哨戦が繰り広げられそうだ。