DDTのシングルリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」(11月3日、大田区で開幕)の全体会見が21日、東京・神田明神で行われ、KO―D無差別級王者の竹下幸之介(26)が初戦での真っ向勝負を宣言した。

 リーグ戦はHARASHIMA、樋口和貞、クリス・ブルックス、MAO、岡林裕二と同じBブロックにエントリー。2冠王者として臨んだ12日の後楽園大会ではKO―Dタッグ王座を失った。完全王者を目指す中で勢いをそがれる形になったが、「このリーグ戦で活躍することでタッグ(挑戦)のチャンスも来ると思う。そういう意味で前を向いてやっていく」と強調した。

 それ以上に大田区大会で迎える初戦の岡林戦を心待ちにする。8月に秋山準からシングルベルトを奪ってから、自身の中で若干の物足りなさを感じる部分もあったといい「秋山選手からベルトを取ってから、自分が超えたいと思う壁がなかった。その中で岡林選手との戦いが楽しみで仕方ない。まさに見るからに、物理的に壁。大田区総合体育館がぶっ壊れるような試合を見せたい。今なら真っ向勝負で戦えると思う。初戦を勝って全勝優勝したい」と力強く誓った。

 同リーグ戦の実行委員長を務めることが決定した〝鉄人〟小橋建太からも「彼の持っている能力などは、いろんな選手と戦うことによってもっと伸びるはず。王者となってもまだ伸びしろがいっぱいある」と注目選手に挙げられた。期待を背負い、自身の力量を証明する戦いが始まる。