DDTのKO―D無差別級王者、竹下幸之介(26)が「絶対王者」襲名を目指す。

 26日の後楽園ホール大会では初防衛戦でクリス・ブルックスと対戦。8月の川崎大会で3度目のシングルで秋山準にリベンジし、5度目の戴冠を果たした王者は勢いそのままに序盤から攻勢をかけた。

 エプロンと場外でドロップキックを被弾しペースを奪われながらも、クリスを1回転させるほどの強烈なエルボーで強引に流れを引き寄せる。その後も猛攻をしのぎ、最後はPlus Ultra(変型チキンウイングフェースロック)で激戦をものにした。

「お互いにやってきたことは1ミリも間違ってなかった。明るい未来しかないし、勝ち負け以上のものがあった。クリス、ありがとう」

 挑戦者をたたえた竹下は、勝俣瞬馬とのKO―Dタッグ王者として10月12日の後楽園大会ではHARASHIMA、吉村直巳組とのV3戦が控える。また最強決定シングルリーグ戦「D王GRAND PRIX 2021Ⅱ」(11月3日、大田区総合体育館で開幕)への出場も決まった。

「王者として勝つことは決まっている。過去最高の王者でいけると思う。絶対王者として優勝したい」。シングルとタッグ両戦線を完全制圧し、不動の王者像の確立する。