〝バカサバイバー〟こと青木真也(38)が5日、DDTの会見に出席し、まさかの「ノーDQ・ノーサブミッションルール」でのダブルタイトル戦に臨むことになった。

 いつでもどこでも王座の移動が認められる過酷なベルト「アイアンマンヘビーメタル級王座」の第1514代王者・青木はこの日、都内での会見にEXTREME級王者のクリス・ブルックスと出席。15日の東京・新宿フェイス大会で行われる両王座をかけたダブルタイトル戦の調印を行った(アイアンマン王座の特質上、EXTREME王座のみのタイトル戦になる可能性あり)。

 EXTREME王座は王者が試合ルールを決められるだけにクリスの発言に注目が集まったが、提案されたのはまさかの「ノーDQ・ノーサブミッション」。すべての反則が認められるが関節技と絞め技は認められないルールで、青木にしてみれば両翼どころかアイデンティティー自体を失う過酷なもの。当然「試合にならないじゃないか。とんでもない塩試合になるぞ」と反対したが、調印後だけに主張は認められずしぶしぶ受け入れた。

 クリスにしてみれば「相手の新しい側面を引き出したい。それが私のEXTREME王者としての役割だと思った」というのがその理由だが、青木は「俺から関節技を取ったら何も残らない…」と頭を抱える。だが、過去2回の同王座戴冠を振り返り「やり残したことしかない。しょっぱい試合を続けたせいで試合順がどんどん早くなっていったから、今度こそ頑張って試合順が遅くなるようにしたい。そのためにも取りたい」となんとしても王座に返り咲きたいのだという。

 悩んだ揚げ句、帰り際「俺も知人を見習って故意の頭突きをするしかないか…」とつぶやく姿を本紙は見逃さなかったが…。果たして。