本気なのか…。DDTのKO―D無差別級王者・秋山準(51)が、「サイバーファイトフェスティバル2021」(6月6日、さいたまスーパーアリーナ)の防衛戦の相手に男色ディーノ(43)を強行指名した。

 DDT、ノア、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスの4団体が総力を結集するサイバーフェスはDDTのKO―D王座戦だけでなく、ノアのGHCヘビー級選手権、東京女子のプリンセス・オブ・プリンセス王座戦の開催が予定されている。秋山は「防衛していって、そこで選手権をしたい。それが今の目標」と王者としてビッグマッチの舞台に立つことを自らに義務づける。

 さらに「合同興行とはいえ、間接的に対抗戦と思っている」と同大会を位置づけると「DDTといえば男色ディーノ。DDTの本流・男色ディーノ対プロレスの本道・秋山準。本流が勝つか、本道が勝つか。面白いし、そのカードで他の参加団体と勝負したい」とぶち上げた。

 秋山が掲げる「本道」とは全日本プロレスでジャイアント馬場さんから継承した「王道」を自分なりに解釈し、補強したもの。一方、試合スタイルから好きなタイプまで秋山とは正反対のディーノは「DDTの本道は歩かせない」と反発し、SNS上ではイデオロギー闘争が起きている。

 ディーノとの異次元対決を実現させノアのGHC戦に対抗するためにも、まずは樋口和貞(32)とのV1戦(28日、東京・後楽園ホール)を突破しなければならない。昨年のD王GPでは4分3秒で敗れており「4分でやられたことを、しっかり時間かけて締め上げてやろうかな」と表情を引き締めた。異色の王座戦は実現するのか注目だ。