来年1月9日後楽園ホール大会で行われるDDTユニバーサル選手権の調印式が28日に開かれ、王者・上野勇希(25)と挑戦者・翔太(32=ガンバレ☆プロレス)が火花を散らした。

 前日27日の後楽園ホール大会でKO―D6人タッグ王座を保持する翔太が上野を丸め込み、初防衛に成功。ユニバーサル王座挑戦を要求したことでタイトル戦が決定した。

 この日の調印式に出席した翔太は、現在6人タッグに加えインディペンデント・ワールド・ジュニア王座も保持している。「このチャンスを与えてくれたのは、このインディジュニアのベルトだと思ってます。これがなければ、あそこまで(挑戦表明時に)同意してもらえなかったと思う。インディを代表する戦いをしたい」と、後楽園ホール大会のメインイベントという大一番に目を輝かせた。

 対する上野は「インディとかメジャーとか分からないまま、区分けは理解していない」とした上で「『俺たちインディが』というのは、自分を下げた、よくない時に使う言葉。インディジュニアのベルトは素晴らしい選手が戴冠してますし、自分をインディという言葉で下げるのは理解できないというか。(自身は)DDTユニバーサルの王者として自信を持ってやってます。自分を下げているようなレスラーには負けてられない」と言い切った。これに翔太が「日本人らしく謙遜しているだけです。ちょっと僕のハードルを下げる方が勝ち目があるんで」と、あっさり作戦を明かすと上野は「そもそも弱いとか思ってない」と、その作戦の破綻を指摘。なんだかんだ言って互いに認め合う両雄の王座戦の行方は果たして――。