【DDT】秋山準 サイバーファイトグループを「不健全の極み」に陥れる 

2020年12月16日 12時00分

遠藤(左)と対峙する秋山の“野望”とは?

 東京スポーツ新聞社制定「2020年度プロレス大賞」で技能賞を初受賞したDDTのKO―D無差別級王者・遠藤哲哉(29)の存在が団体内の劇薬になっている。遠藤への挑戦権をかけて「D王GRAND PRIX」優勝決定戦(27日、東京・後楽園ホール)に臨む秋山準(51)は、サイバーファイトグループを「不健全」の極みに陥れることを誓うが、果たしてその真意とは――。

 DDT所属選手による個人の三賞受賞は、2009年に技能賞に選ばれた飯伏幸太(38)以来、実に11年ぶりだった。D王覇者は来年2月14日の神奈川・カルッツかわさき大会で王者の遠藤に挑戦できるとあって、27日の優勝決定戦に進出した秋山と竹下幸之介(25)も刺激を受けている。

 竹下は「僕のできなかったことを遠藤選手は成し遂げたので。KO―Dのベルトをかけて戦いたいのがモチベーションです」と対抗心をあらわにする。

 対する秋山は「コーチとして来た時、まずはDDTの選手に三賞を取らせたいと思っていた。僕が何かをしたわけではないけど、今回遠藤選手が技能賞を取った。それを見て、他の選手も目の色を変えてほしい。プロレスをやってる以上、プロレス大賞の冠がないとあるじゃ全然違う」と団体への好影響を期待した。

 とはいえ「うれしいばかりじゃない。賞を取った人間にリベンジする。彼の前に立つためにも優勝しないと」と公式戦で敗れた王者が標的であることには変わりない。

 20代同士のライバル関係に51歳の自身が割って入ろうとするDDTの勢力図を、秋山は「不健全ですよ」と言い切る。くしくも同じサイバー傘下のノアでは、来年2月12日の東京・日本武道館大会でGHCヘビー級王者の潮﨑豪(38)に武藤敬司(57)が挑戦する。

 秋山がリーグ戦制覇を果たせば、来年2月のビッグマッチはともに50代の挑戦者が誕生することになる。「50代の王者なんて生まれさせちゃダメだよ。ノアもそうだけど。サイバーファイトが不健全極まりなくなるな。若者たちよ、奮起せよ!」とゲキを飛ばした。

 ただしマイナス面だけではない。プロレス大賞MVPは11年から10年連続で業界の盟主・新日本プロレスが独占。秋山は「会社自体の力を上げないと。それぞれの団体がもっと力を持って。試合のすごさだけじゃなくて、世間一般にどれだけ響いたか、だからね」と“一強打破”への道筋を提示。「発信という意味では(自分が王者になった方が)今より少しいいのかな。ますます不健全にするように、俺も頑張りますよ。武藤さんも燃えてると思うな。あの人、目立つの好きだから」。不敵な笑みを浮かべたベテランがDDTの頂点を虎視眈々と狙う。