DDTのシングルリーグ戦「D王GRAND PRIX」が22日、東京・後楽園ホール大会で開幕し、BブロックではKO―D無差別級王者・遠藤哲哉(29)が初出場の秋山準(51)を撃破するロケットスタートを切った。

 王者の指名で決まったいきなりの大一番は、序盤から秋山のニー、遠藤のプランチャを互いにかわす、激しい読み合いの展開。だが秋山のパイルドライバーを食らうと、ネックブリーカードロップ、首4の字固めを立て続けに決められジワジワと〝秋山ワールド〟に引きこまれる。

 負けじと王者の意地を見せ、トップロープの秋山をドロップキックで場外に叩き落とし、サスケスペシャルを決め活路を見いだす。ランニングニー、エクスプロイダーで追い込まれるもしのぎ切り、最後は旋回式トーチャーラックボム、シューティングスタープレスとつなぎ3カウントを奪ってみせた。

 秋山がDDTに移籍して以来、初の黒星を付けた遠藤は「俺が一番びっくりしてる」と笑顔を見せつつ「天王山を越えた。残りも全部取って、2020年、遠藤哲哉イヤーにして締めくくる」と先を見据えた。

 優勝すれば次期挑戦者を指名することができるが「そんなの決まってるでしょう。言わせないでよ」とニヤリ。相手についてはけむに巻いてその場を去った。