DDTのシングルリーグ戦「D王GRAND PRIX」が22日、東京・後楽園ホール大会で開幕。BブロックではDDTユニバーサル王者の上野勇希(25)が、KO―Dタッグ王者・樋口和貞(32)との王者対決を制して白星スタートを切った。

 試合は静かなグラウンドの展開で始まる。だがパワーで勝る樋口に場外へのプランチャをキャッチされると、そのまま鉄柵、エプロンに叩きつけられると徐々に樋口のペースに巻き込まれてしまう。

 ここで再び樋口を場外に落とすと、飛びつきヘッドシザースホイップ、リングに戻ってのおっぴろげアタックで形勢逆転。樋口の大車輪ノド輪落としからのラリアートもしのぎ、最後はBME(ベスト・ムーンサルト・エバー=変型ムーンサルトプレス)、WR(前宙式大外刈り)とつないで3カウントを奪った。

 試合後には「ユニバーサル王者として挑んでいるので、目的は優勝。デビュー戦からボコボコにされてきた樋口さんから1勝取れたのは大きいので、このまま突っ切りたい」と充実の表情で語った。