DDT11月3日の東京・大田区総合体育館でKO―D無差別級王座に挑戦する〝カリスマ〟佐々木大輔(34)が、最後の前哨戦で王者の遠藤哲哉(29)組に勝利した。

 17日に配信された無観客試合「DDT TV SHOW! #10」のメインで佐々木は大和ヒロシと組み、遠藤、マッド・ポーリー組と対戦。9月27日後楽園大会で、遠藤らは佐々木をユニット「ダムネーション」から追放。孤立無援となったカリスマに大和が加勢した。

 佐々木と遠藤は激しいエルボー合戦を繰り広げ、お互いを強く意識。15分過ぎ、佐々木がペディグリー、トラースキックを見舞えば、遠藤はオーバー・ザ・ヘッドキック、テツヤ・イン・ザ・スカイなどで応戦した。さらにポーリーに佐々木がスピアー、大和がジャーマンで決めにいくも、これは遠藤がカットした。

 遠藤とぶつかったレフェリーが失神している隙に、佐々木が遠藤、ポーリーに急所蹴り。ここからポーリーにイス攻撃の連打でダメージを与えるや、最後はダイビングエルボーからクロスフェースロックで締め上げてギブアップを奪った。

 マイクを持った佐々木は「遠藤! その他のやつら、勝手にダムネーションを名乗りやがって。俺を追放したときの勢いはどうした? お前の脳みそは俺が支配してる。ボロボロに落ちて、気のきいた言葉も出てこないだろう。そのベルトを俺が奪って最後のメッキをはがせば、昔のかわいい哲哉ちゃんに戻る」とアピールした。

 怒った遠藤がラリアートから変型片翼の天使を繰り出すと、佐々木は大の字に。遠藤は「俺はお前に勝つことしか価値見い出せない。ベルトはどうでもいい。それだけ」と吐き捨てた。

 バックステージで佐々木は「やっと一発返した。メッキはがれるのが見えてきた。俺が塗ってやったメッキを。俺を追い出して、いい気になって。しょせん、あいつの脳みそは俺に支配されてる。大和の脳みそも支配してる。どうやら立場は逆転してんじゃねぇか。こっちが本物のダムネーション。あいつのベルト奪い去って、バラバラにして、火あぶりにして、大和の海苔を塗ったくってやる」と宣言。決戦に向けて自信をみなぎらせた。