DDTのシングルトーナメント「KING OF DDT」初優勝を狙う彰人(33)が、米AEWの副社長を務めるケニー・オメガ(36)との対談を熱望している。

 彰人にとって、今回は重要なトーナメントだ。サイバーエージェント傘下のDDTとノアに、飲食事業会社DDTフーズを加えた3社が9月1日付で経営統合し、プロレス事業子会社「株式会社CyberFight(サイバーファイト)」として始動する。彰人は副社長に就任し、二足のわらじを履くことになったからだ。

「副社長になることで選手として一歩引くと思われがちなんですよ。でも、自分はそんなつもりは全くない。選手としてまだまだこれからだし、両方で支えていきたい」

 そのためにも「優勝して、選手としての存在感を見せたい」という思いが強い。10日の準々決勝では下馬評を覆し、〝バカサバイバー〟こと青木真也(37)に勝利。この勢いで23日の準決勝(東京・後楽園ホール)ではT―Hawk(30)撃破を目指す。同日の決勝戦で優勝を果たし、かつて同じリングで戦ったケニーへのメッセージを届けるつもりだ。

「副社長として仕事をしっかりしながら選手としても戦い続けている。僕にとって目指す姿です。だから話を聞きたい。優勝して、リングからケニーに対談を呼びかけますよ」。まずは結果を残し、理想とする副社長像に近づく。