DDTのKO―D無差別級王者・遠藤哲哉(28)が「カブトムシ・クワガタ専門店」出店を目標に長期政権の樹立を狙う。

 23日の東京・後楽園ホール大会では上野勇希(24)とのV2戦に臨む。試合に向けた意気込みを聞くと「いつもと変わんないっスね。上野は正論ばかりで面白くない」と物静かに口にした。

 その表情が豹変したのが、生きがいを問われた時だ。突如、饒舌になり「僕、カブトムシとクワガタが好きで合計100匹以上飼ってるんですよ。有名な所だと南米産のヘラクレスオオカブトムシ、ジャワ島産のオウゴンオニクワガタ、それに…」と呪文のような言葉を並べ始めた。

 あつ森をやっているファンなら名前を知っているが、遠藤の話を総合すると、現在住むマンションの一角にカブトムシとクワガタの飼育エリアを設置。室内温度を22度で維持し、種類によっては冷温庫やサーモスタットも用いて管理、繁殖させている。維持費はかかるものの、増えすぎた個体をオークションに出すことで収支ゼロをキープしているというからなかなかのものだ。

「昔から好きだったんです。かっこいいから。同じ部屋で暮らしてて、ずっとガサガサ音がするから、たまに『うるせえなあ』って思う時もありますけど、心の支えですね」

 将来の夢についても「規模を広げて店を出したいんで。クワガタを養っていくためにベルトを防衛し続けていきたいです」。100匹の〝同居人〟を養い、繁殖させるためにも、まずは上野とのタイトル戦に集中した。