DDTのユニバーサル王者・佐々木大輔(34)が、閉園のカウントダウンが始まった遊園地「としまえん」に捧げる勝利を誓った。

 佐々木は27日の東京・新宿フェイス大会で前王者のクリス・ブルックス(28)を迎えV4戦を戦う。試合に向けて意気込みを問われると「特にないです。クリスの印象? 背が高い(196㌢)ってことくらいかな」。

 20日の前哨戦では勝利こそ収めたものの、試合後に自ら率いるユニット「ダムネーション」の看板でぶん殴られKOする失態を見せた。「あれは許せない。シンプルに痛かったし、看板も壊れた。我々も看板で殴るけど、壊れるほどはやらない」と憤る。

 そんな佐々木が今、心を痛めているのが自身の生まれ育った東京・練馬の遊園地「としまえん」閉園のニュースだ。8月末で94年の歴史に幕を閉じるが「特別な思い出しかない。高校の時、デートで花火を見に行ったり、夏にはプールに行ったりした。成人式もした。実家から自転車で10分だからしょっちゅう行っていた。青春が詰まっているから、本当にショックだ」と肩を落とす。

 レスラーとしても17年12月16日のDDTとしまえん大会に出場。その後の路上プロレスでもセコンドなどで参戦した思い入れのある場所だ。DDTが誇るカリスマは「跡地がハリー・ポッターのテーマパークになる計画があるとも聞いた。ハリー・ポッターと言えばイギリス。クリスもイギリス人。必ずクリスを…いやイギリスを倒す イギリスを、許さない」と悲しみを背負い戦うことを宣言。

「必ず防衛して勝利をとしまえんに捧げるし、閉園前にとしまえんで防衛戦をする」とぶち上げたが、果たして―。