DDTのKO―D6人タッグ王座を保持するタレント兼プロレスラーの赤井沙希(33)が上昇気流に乗っている。20日の新宿大会では“荒鷲2世”坂口征夫(46)、樋口和貞(31)とのユニット「イラプション」で同王座を初戴冠。対戦相手は未定ながら、初防衛戦(7月23日、後楽園ホール)の舞台も決まった。

「KO―Dのベルトは初めてなので喜びと重圧を同時に感じる。子供のころからボクシングジムに通っていましたが、母親から『ベルトは王者以外、絶対に触れてはいけない崇高なもの』と言われていたので、とても重みがあります」と、かつての名ボクサーで“浪速のロッキー”こと赤井英和(60)の娘らしく真剣な表情で語った。

 今後の防衛ロードについては「男女関係なく誰の挑戦でも受けて、ベルトの価値を高めたい。私自身、KO―Dは遠い存在だとずっと距離を置いてきたので、現在そう考えている人にも挑戦してほしい」と全方位に挑戦者を募る方針だ。

 また、3勝3敗の五分で迎えた試練の七番勝負「おきばりやす」最終戦(7月3日、新宿フェイス)では、女子プロレス界の横綱ことセンダイガールズの里村明衣子(40)とシングルで初対決する。「最強ですよね。勝ち越しとか先を考えたら勝てる相手ではない。内容は秘密ですが、七番勝負の経験を生かして里村さんの器の中に入らない戦いをします」。ベルトを抱きしめた赤井が殊勲の勝利を狙う。