“バカサバイバー”青木真也(37)が、参戦中のDDTに異色のタイトルマッチを要求だ。「WRESTLE PETER PAN 2020」(7日配信)で“大鵬3世”納谷幸男(25)を下してエクストリーム級王座のV3に成功したのを機に、見返りとして刺激的な挑戦者を指名した。

 昭和の大横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力(52)の長男・納谷を挑戦者に迎え、「祝! 外出制限解除ルール」と銘打たれた一戦は、予想通りの大混戦となった。

 開始早々に2人はリングを飛び出し、大乱闘を展開。しかも青木の提案を受けてIGFで採用されていたゲノムルールを参考としたため、場外カウントはなし。エレベーターで別のフロアに戦場を移すと、後がない挑戦者もエルボーやキックで猛攻を仕掛けた。

 それでも最後は王者がヨーロピアンクラッチで3カウントを奪い、試合後は「押し切られる一歩手前でした。もう大変でしたよ。自分の言い出したルールで、えらい目に遭うっていう…」と疲労困ぱいの様子だった。

 さらに中村圭吾(20)とのV2戦に続き、若手勢との防衛戦が続いたことに不満を漏らす。「なんで俺ばっかり、こんな変な、しょっぱい若いのとさせられるんだ。それだけじゃないよ。コロナ中はスケジュール的にも都合よく扱われてさ。こっちが(食品宅配サービス)ウーバーイーツで働くくらい仕事に飢えているからって、DDTは足元を見やがって!」

 納谷は自らの指名だった気もするが、その指摘を無視して逆ギレすると「これだけ貢献してるんだから、俺にもおいしい思いをさせろ!」と声を荒らげてこう続けた。

「候補は3つだ。女子か、電流爆破か、他団体か。このいずれかでV4戦をさせろ! それ以外は俺はタイトル戦をやらない。女子なら赤井沙希、KINGレイナ、ジュリア。電流爆破は佐賀にいるあの人とか。他団体はどこでもいい。K―1でもいい。魔裟斗とか角田信朗とか。UFCならコナー・マクレガー。引退後最初の試合は俺とタイトルをかけてやろうじゃないか。もし、そのどれもダメだっていうなら返上だな」

 いずれも刺激的なV4戦になることは間違いない。特に電流爆破ルールでエクストリーム級王座戦が行われれば、もちろん史上初となる。昨年11月にボランティアレスラーの“邪道”大仁田厚(62)と「爆破甲子園」で爆破戦を体験しており、どうやらその刺激が忘れられないようだ。

 とはいえ実現の可能性を考えると、どれも疑問符がつくものばかり。果たして面倒なことを言い出したバカサバイバーの要求は通るのか。