【DDT】高木社長の生存戦略 無人島でオールスター路上プロレス

2020年04月09日 16時35分

かつて高木社長(右)もキャンプ場プロレスで大暴れした(2011年9月)

 DDTの高木三四郎社長(50)が、新たなビジネスモデルの確立を目指す。政府の緊急事態宣言を受けたDDTグループでは、早くも7月までの一部大会の中止を決めるなど先行き不透明な状況。そこで動画配信サービス「DDTユニバース」を海外を含む複数団体が見られる一大コンテンツに成長させ、十八番の“あの方法”で「無人島プロレス」を開催する考えだ。

 新たに7月5日のDDT・西鉄ホール大会までの一部大会の中止を決めた高木社長は「6月は地方3大会、7月は地方2大会を中止にしましたが、地方興行のプロモーションは2か月前から入る。5月上旬まで動けないし、6月に入ってからでは遅いので先に中止を決めました」と説明した。

 現状、6、7月の都内を含めた関東近郊大会は予定通り開催するという。ただし終息の見えない状況に変わりはなく「ダメージが大きくないと言ったらうそになる。だからこそリカバリーするものをつくらないといけない。今はDDTユニバースの加入者を増やしていかないと。この1か月で20%くらい増えているので、そこに絞ってやっていくしかないのかなと思う」と語る。

 中止大会の代替で、DDTユニバースでのノーピープルTVマッチを予定する。同サイトでは同じサイバーエージェントグループ入りしたノアも視聴できる他、「今後は海外の団体も取り扱う予定ですし、5月くらいには『DDTユニバース』の名称を変更することを考えている。広く載せていきたい」と明かす。

 すでに欧米とアジアの複数団体と交渉中で、今後は日本の他団体の試合を配信する可能性もあるという。新日本プロレスが「新日本プロレスワールド」、全日本プロレスが「全日本プロレスTV」と独自の動画配信サイトを持つが、中小規模の団体の多くは独自の配信システムを持たない。そこでこれらの団体の試合もコンテンツに含めれば、一大勢力となる。

 またキラーコンテンツとしてDDTが得意とする「路上プロレス」も充実させる。同社長は先の米WWE「レッスルマニア36」でジ・アンダーテイカーVSAJスタイルズが墓地を舞台にした死闘となり、またエッジVSランディ・オートンが会場全体を使った試合になった点を挙げ「話題になった試合が路上プロレスだった。こういう情勢ではもってこいだと立証されたんですよ。例えば(かねて提唱する)オールスター戦だって少人数で、各団体の代表者が無人島でやるのもありでしょう」と語気を強めた。

「興行に100%頼るのではなく、動画配信という手法でコンテンツビジネスを広めていかないといけない」。大社長の手腕に注目だ。