DDTに所属するタレント兼プロレスラーの赤井沙希(33)が4日、都内のDDT道場で、試練の七番勝負「おきばりやす」第5戦に臨んだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、無観客での道場マッチ(動画配信サイト「DDTユニバース」で配信)となった一戦。2勝2敗で迎えた第5戦は、米UFCマットでも活躍していた“モノがちがう女”こと朱里(31=MAKAI)が相手だ。

 試合前の会見で「蹴りがすごいが、自分も得意としているので蹴り勝ちたい」と朱里への対抗心をあらわにした赤井。序盤から予告通り、バチバチの蹴りの打ち合いになる。

 互いに一歩も引かない展開となったが、朱里の脇固め、腕ひしぎ逆十字でジワジワ追い詰められる。しかし一瞬の隙をついてアンクルホールドに持ち込み、勝機と見た赤井は「決まれば百発百中」という必殺のケツァル・コアトル(高角度式変型ラ・マヒストラル)を狙うも、これを返されてしまう。

 逆に朱里のフィニッシュホールドである朱雀(変型羽根折り式ワキ固め)に捕らえられ万事休す。無念のタップアウトとなり「この状況で引き受けてくれた朱里さんに感謝はありますが、やっぱりあの顔面にもう2発、3発、私の靴底を叩きこんでやりたい」とリベンジを誓った。

 これで2勝3敗の黒星先行となり、勝ち越すためにはもう1敗もできない。「絶対取り戻して、次は負けない」と力強く語ったところで、今林広報担当から次戦(5月3日、後楽園ホール)の相手が安納サオリ(29=フリー)と聞かされる。「朱里さんの蹴りのダメージが残り、頭が切り替わらない」としながら「安納選手はミステリアスで底知れぬ相手。ほじってやりたい」と意気込んだ。

 一方、赤井との初のシングル戦を制した朱里は「蹴り合っててワクワクした。この七番勝負が終わって、さらに素晴らしくなった赤井選手とまた試合がしたい」とエールを送った。

 試合前に赤井への印象を問われ「ちょっと“大阪弁”がかわいい」とコメント。赤井が「うち、京都弁やねん、しゃべってんのは!」と激高していたことについては「素ですいませんでしたって思って。やっぱり京都の人は、こだわりがある。そういう部分を知らなかったことは反省しています…」と平謝りだった。

 ただ、赤井は京都・嵐山育ちではあるが、出身は大阪・西成。「ホントは大阪弁と言われてブチ切れる筋合いじゃない」と舌をペロリ。これによって新たな遺恨が生まれなければいいが…。