【DDT】通常興行再開 無観客オールスター戦を高木社長が提唱

2020年03月21日 16時35分

田中(上)は場外への机上スーパーフライを竹下に発射

 夢のプランが急浮上だ。新型コロナウイルスの感染拡大防止で通常大会を自粛していたDDTが、20日の後楽園ホール大会から再開した。可能な限り対策を講じた上での開催となったが、コロナ禍の影響は決して小さくない。この現状に危機感を募らせる高木三四郎社長(50)は、他団体との協力体制構築に意欲を示し、プロレス界に活気を与えるための“ビッグマッチ”開催を提案した。

 2月下旬から大会中止・延期や無観客試合の対応を取ってきたDDTは、20日の旗揚げ23周年記念大会から再開。入場前の観客の検温、手指消毒など感染防止策が実施された。メインではKO―D無差別級王者の田中将斗(47)が、竹下幸之介(24)を退けてV2に成功するなどリング上は熱戦が続いたが、観衆は916人(主催者発表)と満員には届かなかった。

 高木社長は「これ以上の自粛は正直、いろいろなものに影響を与えかねないなと。葛藤した部分はありましたけど、僕らとしては再開する道を選びました」と説明。コロナ禍の影響で、とりわけ観客動員に頼るライブエンターテインメントは深刻な被害を受けている。世界的サーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」もスタッフの95%を解雇すると発表したばかりで、同社長は「これ以上(自粛を)続けていると、我々もそうなるかもしれないという点においては、プロレスというジャンルを守っていかないといけない」と語る。

 また米国が日本を含む全世界の渡航警戒レベルを引き上げ、全ての渡航中止を勧告したことで外国人選手招聘に影響が出ることも懸念される。今後もイバラの道が続くことには変わりないため「こんな状況だからこそ、他の団体とも情報共有はしていきたい。無観客オールスター戦とか、そういうアイデアがあっても面白いと思う」と業界全体の団結を呼びかけた。

 世界最大団体の米WWEは祭典「レッスルマニア36」を4月4日(日本時間5日)と5日(同6日)に無観客で開催する。ならば日本のプロレス界も、感染防止を最大限考慮した上でのビッグプランを検討すべきという。大社長の提案は、実現の方向に進むのか――。