【DDT】再開の後楽園大会満員ならず 高木社長「プロレスというジャンルを守る」

2020年03月20日 17時35分

熱戦を展開したDDT興行。竹下(右)の脳天をイスで打ち抜く田中

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で通常大会を自粛していたDDTが、20日の後楽園ホール大会を開催した。

 DDTは2月下旬に政府から出された大規模イベント自粛要請を受け、大会中止・延期や無観客試合開催などの対応を取ってきた。この日の再開にあたっては、入場前の観客の検温・手指消毒などの対策が取られた。

 旗揚げ23周年大会でもあった今大会は、メインでKO―D無差別級王者の田中将斗(47)が竹下幸之介(24)の挑戦を退け2度目の防衛に成功するなど熱戦続き。一方で動員は916人(主催者発表)と満員に届かず、少なからずコロナ問題は影響したと見られる。

 大会を終えた高木三四郎社長(50)は「これ以上の自粛は正直、いろいろなものに影響を与えかねないなと。葛藤した部分はありましたけど、僕らとしては再開する道を選びました」と説明。くしくも大会中にはカナダの世界的サーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」がスタッフの約95%を解雇したという衝撃的なニュースも飛び込んできた。「『まあそうだろうな…』と思ってはいて。これ以上(自粛を)続けていると、我々もそうなるかもしれないという点においては、プロレスというジャンルを守っていかないといけないし」と胸の内を明かし、危機感をつのらせた。

 もちろん興行を再開する上でもまだまだ苦難の道のりは続く。米国のドナルド・トランプ大統領はこの日、日本を含む全世界の渡航警戒レベルを最も厳しいレベル4(渡航中止・退避勧告)に引き上げ、すべての渡航中止を勧告した。海外戦略も推し進めていた高木社長も「実は4月、5月に予定していた外国人選手の招へいは全部キャンセルさせてもらいました。米国からの渡航も禁止になったと聞いてますし。正直、影響はかなりあると思ってますね」と厳しい表情を浮かべていた。