DDTのユニバーサル王者クリス・ブルックス(28)が、英国での凱旋王座戦を思い描いている。エース・竹下幸之介(24)との王座決定戦(2月23日)を制して初代王者に輝き、20日の後楽園ホール大会ではカリスマ・佐々木大輔(34)とのV1戦も決定。同大会ではライバルの竹下がKO―D無差別級王者の田中将斗(47)に挑むが、196センチの大器はサイズ同様に大きな夢を描く。

「今は新しいベルトの価値を上げることが最大の使命。1回、5回、10回…着実に防衛を重ねていくしかない。いずれは竹下と王座戦で戦いたいけど、田中サンもとても強い。今回ばかりは予想がつかないし、自分の防衛戦に集中したい。1年後くらいにダブル王座戦で再会できたらいいね」

 1月からは日本に完全移住。昨年6月の初参戦から半年で決断した。もともとは大のプロレスオタクで、英国在住時から日本のプロレスを動画で徹底研究していたことは有名だ。「今は日本人になろうとしている真っ最中なので、故郷のことは思い出さないようにしている(笑い)。だけど日本で本当のトップに立った時、故郷のみんなの前でこのベルトを披露したい」と青い目を輝かせた。20代が最前線に出てきたDDTで、頭一つ抜けた存在になりそうだ。