ゼロワンの弾丸男・田中将斗(46)が、DDTマットの主役に躍り出た。KO―D無差別級選手権(26日)で、王者のHARASHIMAに挑戦。開始からリングの内外でド迫力の攻撃を展開した。場外への机上スーパーフライは逆に王者に決められるも、要所要所の強烈なエルボーで主導権を譲らない。王者入魂の蒼魔刀(ランニングダブルニー)、ファイヤーバードスプラッシュもカウント2・9で返し、最後は前後から必殺のスライディングDを決めて激闘に終止符を打った。

 これで昨年末のリーグ戦「D王 GP」制覇に続き、至宝も奪取。「HARASHIMA君、ありがとう。ガンガン防衛してベルトの価値を高めるから、また戦おう!」との言葉には超満員の場内から大歓声が起きた。「外敵感」を感じさせないのは、この男の実直な人柄だろう。

 2月23日後楽園大会ではMAO(22)との初防衛戦が決定。「可能な限り防衛し続ける。DDTの選手全員が防衛戦の対象ですが、あえて言うなら竹下(幸之介)選手、男色ディーノ選手と戦ってみたい」とストロングスタイルとエンターテインメント路線を両立させる防衛プランを持つ。

 さらに「6月にビッグマッチがあるんですよね。もちろん僕がメインに立ちます!」と2020年上半期最大のビッグマッチ、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ大会(6月7日)の中心に立つと宣言。この勢いのまま、DDT制圧に乗り出す。