DDTは14日に都内・御茶ノ水の道場で会見を行い、26日後楽園ホール大会の「丸藤に名前を覚えてもらうためのスペシャルシングルマッチ」で激突するノアの天才・丸藤正道(40)と、平田一喜(32)が出席したものの、最後まで、まったくかみ合わない不毛な論争に終わった。

 丸藤は3日の後楽園大会で、平田が属するディザスターBOXに電撃加入。2冠王のHARASHIMAや大鷲透の主力メンバーとはガッチリ握手を交わしたが、平田には完全黙殺を決めた。というか、誰だか全然分からなかったようだ。

 その後、大鷲の判断により「丸藤選手に名前を覚えてもらうため」に異色の同門シングル戦が決定。しかし会見になっても「以前DDTに出させてもらった時には絶対にいなかった(注・いた)。記憶にない」とキッパリ。それでも平田は「新宿2丁目のお店(会員制)で1回飲ませていただいて、記念写真も撮ったじゃないですか!」と必死に食い下がった。

 ところが丸藤は「あっ、そういえば高木(三四郎)さん、飯野(雄貴)君と3人で2丁目で飲んだ時に写真を撮ったけど、後ろに何か写ってたな。怖いな…。とりあえず名前と顔は覚えたからシングル戦、やる必要ないよね? 違う選手と試合がしたい」と冷酷に言い放つ始末。もう後に引けない平田は、手売りチケットのパーセンテージバック折半を提案するが、会社の極秘数字を公にできるわけなどなく、どんどん泥沼に入り込んでいく感は否めなかった…。

 最後には丸藤がようやく「分かった。ガッツリいかせてもらいます」と、しぶしぶ対戦を受諾したものの、象が踏んだら簡単に粉々になる平田の命・カズキルーペをへし折るや「お疲れさまでした」とサッサと帰ってしまった。

 愛しきルーペの破片を抱き寄せた平田は「こうなったら名前を絶対に刻み込む。メガネのうらみも晴らさせてもらうぜ!」と、ようやく戦闘態勢に入った。勝敗は予想するまでもないが、平田がどこまで意地を見せられるか、注目だ。