DDTの2020年第1弾興行となった3日の後楽園大会(全席2000円)は、ノアの天才・丸藤正道(40)が、2冠王・HARASHIMAが所属するディザスター・ボックス(DB)加入を正式発表。各軍団の変革が一気に進む大会となった。

 最大のサプライズは第5試合終了後に起きた。26日後楽園大会でゼロワンの弾丸男・田中将斗(46)の挑戦を受けるKO―D無差別級王者のHARASHIMAが「皆さんにお年玉があります」と告げるや、何と開幕戦となるノア4、5日の後楽園2連戦を控えた丸藤がテーマ曲に乗ってリングインしたのだ。

 丸藤は「ラブコールを送られたので来ました。自分の団体の開幕戦はまだですが、DBを盛り上げたい」と宣言。HARASHIMAや大鷲透(44)らと笑顔を見せた。丸藤は26日後楽園大会から参戦する。

 またカリスマ・佐々木大輔(34)率いるダムネーションが、ストロングハーツ(T―Hawk、エル・リンダマン)と業務提携。セミではDDTきってのハイフライヤーで「D王 GRAND PRIX」準優勝の遠藤哲哉(28)が「X」としていた枠にT―Hawkを投入し、オールアウトの竹下幸之介(24)、彰人(32)組を粉砕した。

 ところがメインのKO―Dタッグ選手権ではここまでV9の長期政権を誇った佐々木、高尾蒼馬(31)組がDBの上野勇希(24)、吉村直巳(24)組に敗れる大波乱。さらには本格スタートを切った昭和の香りが色濃い魅力的なコンビ“荒鷲2世”坂口征夫(46)、樋口和貞(31)組に、タレント兼プロレスラーの赤井沙希(32)が合流するハプニングも起きた。

 上半期最大のビッグマッチとなる6月7日のさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ大会へ向けて、新年初戦からDDTの勢力分布図は大きく塗り替えられ、一気に流れが加速し始めた。