DDTの大器で国士舘大ラグビー部出身の飯野雄貴(25)がセンダイガールズのワールド王者・橋本千紘(27)との越境コンビで頂点を目指す。

 28日の東京・後楽園ホール大会で初タッグを結成。石井慧介(34)、中村圭吾(20)組と激突する。先の「D王 GP」公式戦では橋本に敗れたが「気持ちが強くて、吉田沙保里さんと戦っているみたいでした。組むのは初めてですが、最高のチームになると思う」とベンチプレスMAX210キロを誇る大胸筋をピクつかせた。

 日大レスリング部史上初の女子プロレスラー・橋本との合体は、マット界でもまれな性別を超越したアスリートコンビとなる。顔もソックリな2人だけに「よく似ていると言われます。橋本さんのスピアーと私のタックルがダブルで決まればどんな相手でも倒せる」と自信は揺るぎなかった。

 現在KO―Dタッグ王座にはV9中の佐々木大輔(34)、高尾蒼馬(31)組が難攻不落の王者として君臨するが「橋本さんとのコンビならタッグ王座も不可能な夢ではない。同時に2020年、私はシングルプレーヤーとしての実績も積んでいきたい」と意気込んだ。

 流通経済大ラグビー部2年の弟・翔也(20)は21日の全国大学選手権準々決勝天理大戦でリザーブ出場。「私は大学選手権まで出られませんでしたから、弟には(来年以降)優勝してほしい。その間に私はチャンピオンになります!」と男勝りの“姉”、成長著しい弟との競争に向けて闘志全開だ。