DDT19日の東京・すみだスポーツ健康センター内プール大会でKO―D無差別級選手権が緊急開催され、王者の遠藤哲哉(27)が高木三四郎(49)の挑戦を退け、4度目の防衛に成功。7月15日の東京・大田区総合体育館大会では王者・遠藤VS「KING OF DDT 2019」覇者、竹下幸之介(24)の同王座戦が正式決定した。

 プールを舞台にして開催されたエニウェアフォール5WAYタッグマッチ後だった。「いつでもどこでも挑戦権」を持つ高木が権利行使を宣言し、王者の遠藤と対戦した。路上マッチの経験が豊富な高木は自転車投入や、ラダー上からのテーブルクラッシュで追い詰めるも、王者もラダーからプールめがけて雪崩式ブレーンバスターで投げ捨てて逆転。最後は橋の上からシューティングスタープレスを投下して勝利した。この結果を受け、7月15日の大田区大会は王者・遠藤VS竹下の同王座戦に決まった。

 試合後、高木は「ここしかないと思って(挑戦権を)使ったんだけどね。直前までワークアウトして、あいつに失礼のないような状態に仕上げてきた。だけど遠慮なく全力で潰しにきてくれた。いろんな若いやつらがいるけど、久しぶりに思い切りあたれて充実しました。そして遠藤はすごく強くなっていた。遠藤、俺に勝ったんだから、大田区でも竹下に勝て。俺が言いたいのはそれだけです。また一つ大人げなく、大人げないプロレス人生を歩んでいくんで、よろしくお願いします」と吹っ切れた表情で語った。

 ただし大田区決戦は王者として竹下を迎え撃つもくろみだったため、現状では高木のカードはない。それを指摘された高木は「ないの? それはちょっとおかしいでしょ。敗者復活戦とかないの? 困るよ。俺、大田区いっぱい人呼んでいるんだし、困る、困る。ちょっと考えますよ。最悪(カードが)なかったら諦めます…」と困惑の表情だった。