【DDT】KO―D王座3度目戴冠 竹下幸之介が新境地宣言

2019年02月18日 16時30分

竹下(右)は佐々木の顔面をイスごと打ち抜いた

 DDTの「旗揚げ22周年記念大会」(17日、東京・両国国技館)で行われたKO―D無差別級選手権は、挑戦者の竹下幸之介(23)が王者の佐々木大輔(33)を撃破。3度目の戴冠を果たし、初めて他団体進出を宣言した。2013年に高校生で東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」新人賞を受賞。16年には同王座史上最年少戴冠記録を更新(21歳)し時代を変えてきた若きエースが、未知なる領域に挑む。

 32分の死闘を大きく動かしたのは、竹下の思いもよらない“選択”だった。カリスマ王者・佐々木の横暴な反則攻撃に耐え、自らの手をラフ攻撃に染めることだけは拒否し続けた28分、自軍セコンドにイス投入を要求。顔にイスを乗せてミサイル弾を決め、最後はファブル(スワンダイブ式スワントーンボム)から必殺のクロスアーム式ジャーマンで大逆転の3カウントを奪った。

 試合で新境地を見せた竹下は、初めて王者として強烈に自分の意思を主張。「地方でも絶対に防衛戦をやりたい。ベルトを団体内で回していても面白くないでしょう。他団体の選手とこのベルトをかけて戦って、DDTを守っていきたい」と“2大公約”を掲げた。

 前回戴冠時には「V11」の最多連続防衛記録を樹立しながら、発言では年齢的にも遠慮する部分が多かった。しかし昨年春に日体大を卒業し、同年12月のD王グランプリ決勝でノアの潮﨑豪を撃破して初優勝。自力で両国のメイン出場を決めたことが、精神的な成長を促した。これからは堂々と自己主張を貫いて新たな王者像をつくり上げていくという。

 高木三四郎社長(49)は竹下の発言を受け「ドキッとした。何を言い出すのかと。でもチャンピオンが言ってることですから。DDTはグローバル化を目指していますし、背中を押してあげたい。ウチはどの団体とも支障はありませんし」と明言した。確かにDDTは新日本プロレスや全日本プロレスの王座戦線を支える選手を輩出してきた。

 竹下も14年8月には前IWGPヘビー級王者の棚橋弘至とシングル、16年6月には元3冠王者の秋山準とタッグ対決している。むしろ口にするのが遅すぎた感もある。
「このベルトの価値をもっともっと上げたい。いろんな人に見てもらいたい」(竹下)。また一つ、時代を大きく変える。