【大日本】根室で悲劇…巨大パンダレスラーの赤ちゃん誘拐

2018年04月11日 16時30分

赤ちゃんパンダを誘拐したスタン小林(右)。アンドレはリングで突っ伏し、ティンティンは後方でおびえていた(新根室プロレス提供)

 大日本プロレス10日の北海道・根室大会で許しがたい犯罪が起きてしまった。新根室プロレス所属のアンドレザ・ジャイアントパンダ(♂=2歳)の第1子「ラジャ・パンダ」(♀=生後1か月)が、スタン小林ことアブドーラ小林(41=本名・小林洋輔)により誘拐されてしまったのだ。11日早朝時点でも行方は分かっていない。

 身長3メートル、体重500キロのアンドレザはこの日、新根室プロレスのハルク・豊満(年齢非公表)と対戦。5分21秒、必殺のアンドレザプレスで快勝した。悲劇はその直後に起きた。試合後、彼女のティンティン(♀=3歳)との間に3月1日に生まれたばかりの赤ちゃんパンダ・ラジャが紹介されると、小林が嵐のように乱入。父親を挑発してベビーカーに乗った赤ちゃんパンダを奪って逃走した。アンドレザは阻止しようとしたものの巨体がロープから出られず、目前で犯行を許してしまった。会場は騒然となり和やかなムードは一瞬で消滅。犯人の小林は根室市内に潜伏中とみられる。

 ラジャは6日に名前が決まったばかり。ベビーカーを押していた新根室プロレスのサムソン宮本代表(52)は怒り心頭で「あってはならないことです。スタン小林は日本国民を敵に回した。国際問題に発展しますよ」と話した。彼女のティンティンはあまりのショックで倒れ、いつもは心優しいアンドレザも「アイツは許さん」と怒りの形相を浮かべた。新根室プロレスではポスターを緊急製作して情報提供を募っている。

 小林は2012年の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞敢闘賞に輝いた、キャリア23年を誇る大日本のトップデスマッチファイター。犯行の動機や理由は一切不明だ。このままなら重刑はもちろん賞の剥奪や永久追放処分もあり得る。

 犯行時間に函館市内で営業活動中だったグレート小鹿大日本プロレス会長(75)は一報を聞くや「えっ」と言ったきり絶句。「信じられん。正々堂々がモットーの大日本プロレスから犯罪者が出るとは…。小鹿の弟子がパンダの赤ちゃんを誘拐するなど、天国の熊さん(故大熊元司さん)に合わせる顔がない」と、春まだ遠い函館の夜空を見上げて涙をこらえていた。

 傷心のアンドレザは大日本13日の北海道・新得町大会にも出場が決まっているが、最愛の赤ちゃんパンダを取り戻すことはできるのか。一刻も早い事件の解決と、極悪犯・小林の出頭が待たれる。