メジャー上等! 全日本プロレスへの初参戦が決まった大日本プロレスのデスマッチ王・伊東竜二(41)が17日、初参戦即戴冠の野望をブチ上げた。

 全日本21日の横浜文化体育館大会では、世界タッグ王者・関本大介(36)、岡林裕二(34)組に秋山準(48)、大森隆男(48)組の挑戦が決まっていた。ところが性豪・岡林が右肩負傷のため欠場。急きょ16日に王座返上となり関本、伊東組対秋山、大森組による王座決定戦に変更された。

「縁のない団体だと思っていました。僕はデスマッチファイターなので。でも全日本は子供のころからの憧れ。関本はストロングスタイルですが、こうなればメジャーもインディも王道もデスマッチも関係ない。連係は予想もつかないけど、大日本らしい化学反応が起きると思う」

 意外だが今回が全日本初参戦。日本人選手が初参戦で世界タッグ戦に出陣するのは異例中の異例だ。1996年には“帝王”髙山善廣(51)が同様の大抜てきを受けるも惜敗。伊東がいきなり王座を奪取すれば歴史的快挙となる。

「大日本ここにありという試合を見せたい。さすがに凶器は(和田)京平さんに止められるから持ち込まないけど、相手にもお客さんにも『コイツ命が惜しくないのか?』と驚かれるようなファイトに徹したい」と、伊東は“勲章”である全身の傷を誇示した。勝てば「他団体に積極的に出て行きたい」との野望もある。デスマッチ王が、王道マットに新たな歴史を刻み込む。