大日本プロレスの〝怪人〟アブドーラ・小林(45)が、世界進出を狙っている。

 DDTが16日に配信する「路上プロレス世界一決定戦」2回戦(準決勝)で、小林は勝俣瞬馬と激突する。決戦の舞台は横浜市のスーパー銭湯「おふろの国」に用意され、15年以上前からマグロとの対戦(解体ショー)経験があることから「ここはノーリングマッチの原点。ホームだと思っている」と不敵な笑みを浮かべた。

 1回戦は高木三四郎から勝利を挙げ「(路上プロレスの)第一人者を破った。手応えしかない」と、初代王者に向けて自信を見せる。そんな小林は優勝の先に世界を見据えているという。

「少し前(10日)には東京女子のリングに上がった」と切り出した小林は、DDTや東京女子プロレスを運営するサイバーファイトの動画配信サービス「レッスルユニバース」に注目。

「聞く話によると、世界に配信していて『BJW CORE』(大日本の配信サービス)よりも登録者が多いらしい。こうなったら45歳にして世界中の視聴者に顔を売っていこうかなと考えたんだ」と明かした。

 世界一まであと2勝。「場外乱闘は得意だけど、リングがない試合は新鮮」と話す小林は「27年のプロレス生活の集大成を見せられると思う。自由と臨機応変さ、何が起こるか分からないハードコアの部分。この三拍子がそろったプロレスを見てほしい」

〝レッスルユニバース制圧〟を成し遂げるべく、何としても頂点に立つつもりだ。