大日本プロレスのBJW認定世界ストロングヘビー級王者・野村卓矢(27)が恩返しの勝利を挙げた。

 9月の札幌大会で同王座を初戴冠した野村はV1戦(18日、後楽園ホール)で、団体のストロング部門を第一人者としてけん引してきた関本大介を迎え撃った。

 負け続きの前哨戦を経ての試練の一戦は、左腕の極め合いで幕を明け、これを制して序盤は主導権を握った。だが、関本のスリーパーで捕獲され、徐々に相手のパワーを見せつけられる。首への集中攻撃や非情な逆エビ固めに悶絶するなど、防戦一方となった。

 それでも起死回生のドロップキックで流れを引き戻し、エルボー連発やブレーンバスターでたたみかける。警戒していた相手の原爆固めもしのぎ、最後は気迫の飛龍原爆固めで殊勲の勝利を手にした。

 試合後は青木優也に次期挑戦を要求され、承諾。その後は「俺はもっと上へいく。橋本大地、岡林裕二。そいつらを倒してストロングの新しい象徴になる」と王者としての新たな誓いを立てた。

 その一方で「ここまで強くなったのは関本大介のおかげ。練習生の時から技術、精神的なものをみっちり教わった。その関本大介を倒せて感謝している」と育ててくれた〝恩師〟へ感謝の言葉を口にしていた。