大日本プロレス・ストロング部門の戦いが混とんを極めている。

 28日の後楽園大会で同王者の中之上靖文(35)が6人タッグ戦に出場し、V6戦(9月5日、愛知・名古屋国際会議場イベントホール)で対戦する阿部史典と激しく火花を散らした。だがそので2人に負けず劣らず存在感を発揮したのが7月のタイトル戦で王者に肉薄も時間切れ引き分けでベルト奪取とならなかった野村卓矢だ。野村はタッグパートナーでもある阿部と組み、王座再挑戦を見据え激しく攻め込んだ。

 しかしさらに一層の輝きを放ったのが関本大介だった。右膝創部感染での2か月に及ぶ欠場から21日に復帰したばかりの筋肉男は各選手の思惑をパワーで弾き飛ばすかのように暴れまわり、最後は野村を鋭角のジャーマンスープレックスホールドでぶっこ抜いて3カウントを奪った。

 試合後、関本は「最高だよ。きもちいいなあ、プロレスは。この気持ちを継続していきたい!」と話しさらなる〝ギアアップ〟を宣言。名古屋大会で火野裕士と組み、王者の橋本大地、神谷英慶組のBJW認定タッグ王座に挑む一戦に向け気合を入れ直した。

 また、タイトル戦を控え王者の中之上は試合後にも阿部に襲い掛かるなどブチギレモード継続中で「オイ、試合まで1週間や。調子に乗ってられるのもあと1週間!」と激高。一方、阿部は「今までで一番頭に来てるんでしょうけど。ムカついている人間ほどくるりといきやすいから」と不敵に話した。

 大混戦のストロング部門だが、抜け出すのは果たして誰になるのだろうか。