11日の大日本プロレスの後楽園ホール大会で、BJW認定デスマッチヘビー王者の塚本拓海(30)が目指す王者像を語った。

 2014年から毎年挑戦し続け、2日後楽園大会で藤田ミノルを破り悲願のベルトを初戴冠。今後のデスマッチ路線について「五寸釘とか有刺鉄線、一斗缶とか地味なものを主役にしたい」と語る。

「1000本の蛍光灯とか、派手で激しいものは当然体へのダメージはでかく、本当に体が動かなくなったりで、長く続けられないという思いはある。タイトルマッチで地味な凶器だと『何だよ』となると思うが、僕はデスマッチで生かされていると思っているので長く続けたい。地味な凶器でも十分な戦いを見せられるような王者像を考え、貫いていきたい」と凶器の派手さに頼らない王者を目指すつもりだ。

 この日はメインの6人タッグデスマッチで大日本に参戦のビオレント・ジャック、竹田誠志(35)と組み、高橋匡哉(34)、星野勘九郎(45)、ドリュー・パーカー(23)組と対戦。蛍光灯、石ブロック、カッターが乱れる凄惨な一戦となり、最後はジャックがアマトゥランでパーカーを退け勝利した。

 試合後のバックステージでは星野がデスマッチ王座挑戦の希望を口にするが、塚本は「意欲は認めるが今日の戦いではしっくりこない」と一蹴し控室に消えた。