大日本プロレスの新春興行(2日、東京・後楽園ホール)で行われたBJW認定世界ストロングヘビー級選手権で、中之上靖文(34)が王者・岡林裕二(38)を破り、第18代王者となった。

 試合は岡林ペースで進む。万力のような力でのボストンクラブ、アルゼンチンバックブリーカー、垂直落下式のブレーンバスターで追い込まれるも、パワーボムをウラカンラナで返すと形勢逆転。最後はダイビングエルボードロップ2連発から秘策のムーンサルトプレスを繰り出し、3カウントを奪った。

 2010年1月2日に全日本プロレスでデビューし丸11年。初のシングルベルトを巻いた中之上は「ずっと関本さん、岡林さんを倒したいと思っていた。このベルトを持って大日本プロレスを引っ張っていきます!」と力強く宣言した。

 バックステージでは「自分で信じられない」と素直な胸中を明かすも「やはり関本さん、岡林さんのイメージが強いので、俺がこれからのプロレス界に示していきたい」と目指す王者像を語った。

 敗れた岡林は「ホンマ悔しいけど、すがすがしいというか変な気分。でも中之上はこれから防衛し続けることの厳しさを知る」と忠告した上で「このままじゃ終わらん。必ずあのベルトのところまで行く」と巻き返しを誓った。