大日本プロレスの“怪人”アブドーラ・小林(43)が、不謹慎にも「コロナデスマッチ」の開催を呼び掛けた。大日本のデスマッチ部門は今、大きな転換期を迎えている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で通常大会が中止や延期を余儀なくされ、唯一行われる試合が無観客の「TVマッチ」となっているからだ。

 小林は「無観客ということで、いろいろ変わっていく部分は出てくると思う。そりゃ、お客さんの前でやったほうがいいけど、それは無理だから今の状況を生かした“進化”をしなければ」と珍しく真面目に話した。

 無観客でのデスマッチは4月25、26日に放送された2大会で経験。「お客さんがいないとブレーキを踏んでしまうかと思ったけど、逆でしたね。蛍光灯の破片が飛ぶのを心配しなくていいし、危険なことができる」と分析した。その上で「観客の視界や安全を気にしなくていいから」とリングの四方をびっしり囲んだり、場外に敷き詰めたりといった蛍光灯デスマッチ進化の道を提言した。

「(蛍光灯)567本でコ、ロ、ナ! コロナデスマッチの開催だ!(都知事の)小池百合子さんに立会人をお願いしたい。蛍光灯デスマッチは意外と喉がやられるんで、ぜひアベノマスクを着用して来てください。一緒にコロナをぶっ飛ばしましょう!」。なかなか面倒な呼び掛けだ…。

 率いるユニット「小林軍団」については「こんなご時世だし、みんな連絡をしないようにしてたんです。会って飲みたくなっちゃうし、ユニットそのものが“不要不急”なんで。それでも『TVマッチ』で久々に会えると思って楽しみにしていたら、会場にいたメンバーはドリュー・パーカーだけ。みんなどこに行っちゃったのかな…」と涙目だった。