大日本プロレスの“破壊王2世”こと橋本大地(27)が26日、王者の佐藤耕平(42=ゼロワン)に挑戦するBJW認定世界ストロングヘビー級王座戦(11月4日、東京・両国国技館)に向け、秘めた思いを語った。

 2017年12月の初戴冠以来、2度目の王座奪取を目指す大地にとって、今回のタイトル戦は特別な意味がある。耕平は関本大介(38)と並び憧れの対象だからだ。11年3月のデビューから約3年間所属したゼロワンでは、当時から大黒柱的な存在でもあった。「実は技も佐藤さんと関本さんを参考にしていて。直接教わったりはほとんどないですけど、いつも佐藤さんの動きを見てました。なぜ憧れたか? 強いからですよ。それに父上の最後の付け人ですし」

 デビュー当時、すでに父の真也さん(享年40)は他界しており、かつて「僕が父上を知るには、父上を知る人と戦うしかない」と語ったことがある。耕平を通じて真也さんを見ている大地は「酒を教えてもらったのも佐藤さんです。『飲めよ』って押しつけず自分が率先して飲む感じ。飲んでる途中で寝ちゃったら、頭からしょうゆをぶっかけられましたけど」と懐かしそうに振り返った。

 15日のV1戦では挑戦者、神谷英慶(27)のセコンドとして戦いを見守った。「神ちゃんが負けた後、ふと(耕平と)目が合って。『あ、次やるな』って思ったんです。その瞬間、笑っちゃったんですよね。ついに戦えるって思ったらワクワクしちゃって」。念願だった初シングルが待ちきれない。